蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
路肩に車を停める省吾。

その車の中で、冴子は警察に通報する。

現在地と自分が無事な事、共に居る省吾と耕介が事件とは無関係である事、犯人は別にいて今も狙われているので警察に保護して欲しいという旨。

冴子の通報を受けた警察は、すぐに彼女を迎えに来るという。

「…これで万事解決だな」

ハンドルに伏せて溜息をつく省吾。

「ああ…後は警察に任せりゃいい…俺は私立探偵であって正義のヒーローじゃねぇんだ…」

耕介も冴子から受け取ったスマホを上着のポケットに入れた。

< 283 / 440 >

この作品をシェア

pagetop