蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
この隙に距離を突き放せば。

そう考える省吾だったが、武装集団のリーダーは想像以上にイカレていた。

機首をBMW735iの方に向けたかと思うと。

「なっ!」

AGM-114 ヘルファイア空対地ミサイルを発射!

ミサイルは今し方BMW735iが通過した直後の高架を木端微塵に吹き飛ばす!

「何考えてやがる野郎!冴子の身柄を拘束するんじゃなかったのかよ!」

振り向きながらまくし立てる耕介。

「お前のFuck youが相当頭に来たらしいな」

そう言う省吾の表情も険しかった。

「車もろとも全員吹っ飛ばすつもりらしい」

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