蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
Accidental firing
随分夜更けまで騒いだのだろうか。

ソファで冴子と雛罌粟が、床には夏彦と俊平が、それぞれ寝入ってしまっている。

酒も入っていないのに、よくもまぁ、あそこまで盛り上がれるものだ。

高校生達の甲高い笑い声をまだ耳の奥に残しながら、耕介は顎の無精髭を撫でる。

時刻は午前4時。

間もなく夜が明けようかという時間だった。

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