蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
と、その時だった。

ガチャリと開いた事務所のドア。

「お、俊平か?」

振り返る耕介。

彼が見たのは。

「!?」

顔を腫れ上がらせ、制服をボロボロにされ、所々出血までして傷だらけになって倒れる俊平の姿だった。

「おい俊平君っ?」

「石動君っっっっ!」

夏彦と冴子が立ち上がり、俊平に駆け寄る!

「探偵、救急箱を!雛罌粟ちゃんは氷水とタオルを準備してくれ!」

酷い怪我だ。

夏彦が手当てするべく指示を出す。

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