蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
日の光は差し込むものの、どこか薄暗い部屋。

光の中で、埃が舞い上がっているのが見て取れた。

あまり掃除は行き届いていないようだ。

ドアを開けるとまず狭い廊下。

床に雑誌やら新聞やらを括ったものが無造作に置いてある。

ゴミの日に出し忘れたのだろうか。

その廊下を進むと数段程度の階段があり、それを下りると薄汚れたフローリングの床。

壁に沿って本棚が幾つか。

部屋の中央にはソファと小さなテーブルが置いてある。

恐らく来客用だろう。

その奥、大きな窓際に机とキャスター付きの椅子。

その椅子に、ヨレヨレのダークのスーツを着た黒髪短髪、無精髭の男…蓮杖 耕介は座っていた。

そしてその耕介の上に、着崩した制服姿の前髪パッツン女子高生、夏目 雛罌粟が半裸の状態で跨って…。

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