蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
「まぁ折角海水浴に来たんだし」

俊平の提案で、雛罌粟と冴子は肌を焼いたり波打ち際ではしゃいだり。

何だかんだ言っても所詮は高校生である。

夏休みで開放的な気分になっている事もあり、すっかり浮かれてしまっている。

だが。

必要以上に注目を浴びるというのは、必ずしもいい事ばかりではない。

雛罌粟と冴子を連れ歩く俊平に注がれる、羨望の眼差しとは違う邪な視線…。

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