ダーリンは12歳年下✦遠恋の果てに

優斗を見送る日。

どんなに離れたくなくても新幹線が私の優斗を連れ去っていく。
何度同じようにこうして優斗を見送ったんだろう?
ちっとま慣れることなんてないよ。

駅のアナウンスと発車のベルが、耳に響いて一気に寂しさがこみ上げてくる。

お願い!
時間よ止まって!

そう思っても容赦なく時は刻々と過ぎていく。


「またしばらく優斗に会えないね…」

「電話もメールもするから」

「うん…」

「手紙も書くよ」

「…ん。…今度いつ会えるかな?」

「うーん…ゴールデンウィークか?盆休み…かな?」


お互い仕事もあるし、尚且つ頻繁に会える距離じゃないし仕方ない。
けど、わかっててもこの言いようのない寂しさはどうする事も出来ない。


「寂しいよぉ…」

「絶対迎えに来るから待ってろ」


優斗はぎゅっと私を抱きしめて軽くキスした後、新幹線に乗り込んだ。


「愛香、笑って。」


そう言って、優斗は携帯のカメラをこちらに向けた。


プルルルルルー


発車を知らせるベルが鳴り、新幹線のドアが私と優斗との空間を遮る。

窓越しで携帯カメラを構える優斗に、私は一生懸命笑顔を見せて手を振った。

頑張って笑顔を作ってみたけど…

でも…

それでもやっぱり動き出す新幹線を追いかけてると勝手に涙が出ちゃう。

どうして私たち離れ離れなの?
いつになったら迎えに来てくれるの?

優斗は群馬
私は大阪

優斗は20歳
私は32歳

その頃の私たちは、2人の距離と年齢差を今すぐに解決することなんて到底出来っこなかったのです。

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