ダーリンは12歳年下✦遠恋の果てに

ごった返した押入れの前に座り込んだまま、1つずつ優斗の思い出を手に取り物思いにふけった。

これって優斗が大阪に住んでた時の写真だぁ…

あの有名な道頓堀のグリコの看板が見たいって言うから一緒に行ったよね。

戎橋のたもとで写した写真。

こっち向いて笑ってる。
かわいい♪

あは…やっぱり若いのに老け顔で顔大きいよ(笑)

この手紙…
うしさんにちゅっってしてくすぐったい気持ちになったっけ。

私はもう一度、そっとキスしてみた。



………。



もう…
くすぐったくならないよ。

あの時みたいな、あんな気持ちにはならないよ。
ちっともくすぐったくなんて……

そのかわり切ない想いがグイグイと私の胸を締め付ける。
張り裂けそうな苦しさと寂しさで胸の奥が痛い。


「優斗…」

私の心の片隅にいつも居た優斗の領域がよみがえる。


ねぇ、優斗…

どうしていつも私の中にはあなたがいるの?
なんでこんなにも残像を消すことができないの?

何度も優斗への思いを消そうとしてきたのに。

優斗を思うと…
私の心が泣いちゃうよぉ


優斗……


なぜあなたなの?


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