ひとひら
「えっと…3組は…ここ…か。」
まずは、深呼吸。
すぅーーーーーーはぁぁぁぁあ。
もう一度やっとこう。
すぅーーーーーー…。
『入らないの?』
「えっ!?」
そこには勿論見たことのない、
小柄なチワワみたいな女の子が、ニコニコしてたっていた。
『あ…えっと、坂井嘉美っていうの。一年間、よろしくね?で、はいれば?』
「あ、うん。よろしくね?」
─ガラッ
わ…早い。もうグループできてる。 
同クラの塊。誰か入れようなんて雰囲気ないよぉ(´д`)ハァァ

気を取り直して…。
まず、落ち着いてそうな子を…。
私の目線の先には、学級図書を幸せそうにみる女の子がいた。
文学少女ぽいなぁ。
「本、好きなの?」
『あ…うん。この鳥海って作家さんとかとっても大好きなの!!あと、このどこにでもある物語って本も…あ、ごめん、なんか、独りでペラペラ…しゃべっちゃって』
「すごい好きなんだね!私も本好きだよ!!私、澄田由衣って言うの。よろしくね!」
『私は、笠松結花。よろしくね。』

─なんだ、本が好きで真面目そうな子もいるじゃん。良かった─


「つか、マジうざくない?うちの大切なたっくんをだよ!?」

でたよ、悪口しか話題ない薄っぺらい女…。関わりたくないなぁ。
去年こんな人居なかったのになぁ。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

お粥
仍緒/著

総文字数/1,591

実用・エッセイ(その他)12ページ

表紙を見る
好きでした
仍緒/著

総文字数/428

恋愛(純愛)3ページ

表紙を見る
君と僕と…
仍緒/著

総文字数/1,382

恋愛(学園)5ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop