[完]俺様くんがスキなんです!!

気になる……～風磨side～

「あ″ー!!もう!!」
「どうした？そんなそわそわして……あ、そっか……」

何かを思い出したようにニヤニヤする健人。

「……なんだよ……」
「そっかー？心配だもんねー美紅ちゃんのことー」

大声で俺をいじる健人。

「おい!!」
「そうだよねー……彼女だもんねー？やっぱり心配しちゃうよねー？」
「おい、いい加減にしないとしばくぞ？」

今日は美紅のテストが行われる日。

さすがに俺が教えたから大丈夫だとは思うんだけど……

「あ″ー!!」

やっぱり落ち着かない。

「うるさいなぁ……そんなに騒いでたら近所迷惑だからやめろ!!」
「近所迷惑って……ここ学校だろうが」
「もう!!そうしてる間に時間は過ぎてってるんだよ!!俺留衣迎えに行ってくるー」

健人は俺から逃げるように教室を飛び出す。

「おい!!俺置いてくな!!」

俺もそれに続いて教室を飛び出す。

美紅出来たのかなー……