いつも同じ空の下で


そう言って、3人でその場でぴょんぴょん飛び跳ねて喜んだ

なんだか、楽しくて嬉しくて仕方ない――







「ちゃんと月曜日報告すんのよ~」



そう言って、悪そうな顔しているユウキ達を見送って、私は校門へと向かった

行くまでの足取りは軽かったものの、いざ着いてみれば緊張で一気に胸が苦しくなった



はぁ~..緊張するなぁ

何話せばいいんだろ・・・



そんな事をもんもんと考えていると





「お待たせ」



突然後ろから声を掛けられ

勢いよく振り返ると、そこにはジャージ姿のヨシキが立っていた



「お、お疲れ様。もういいの?」

「うん。明日も試合だから、今日は帰って休めって監督が」

「そっか」

「家どこなの? 送るよ」

「え、いいよ!! ヨシキ疲れてるのに」



慌てて私はブンブンと首を横に振る

そんな送ってもらうなんて、めっそうもない

明日も試合なら、早く帰って休んだ方がいいんじゃ...




「気にしないで。っていうか送らせて」

「――っ」



そう言って透き通った綺麗な瞳でじっと私を見つめてきたヨシキ


うぅっ・・・この目に見つめられると、何故か逆らえない

優しく微笑むヨシキを前に、一歩じりっと後ずさりして




「――じゃぁ・・・お願いします」




と完全降伏した


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