不滅の妖怪を御存じ?
「人が物に想いを長い間注ぎすぎると付喪神がつきやすいから。」
「付喪神?」
伊勢千秋の言葉に竹内蛍は低い声を出した。
「いい加減認めなよ。妖怪はいるんだから。」
伊勢千秋はめんどくさそうに呟く。
「信じるわけないだろ。」
竹内蛍はブスッとした顔のままだ。
少しピリピリした空気に藍は口を挟む。
「蛍、妖怪はいるみたいだよ。」
竹内蛍は藍に目を向けた。
その目は「ブルータス、お前もか」と言いたげだった。
「私の親代わりの人も妖怪だったんだ。」
「……は?」
「天狗だったよ。」
竹内蛍はポカンと口を開けていた。