不滅の妖怪を御存じ?








嵐のようにやってきて嵐のように去っていった竹内天音。


助手席に座った伊勢千秋は何も言わなかったが、その雰囲気からはピリピリした空気が伝わってきた。
一体、伊勢千秋と竹内天音はどのような関係なのか。
仲がよろしくないというのは分かったが。

藍は恐る恐る身を乗り出して尋ねてみる。


「あのさ、」

「なに?」

「えーと、さっきのは何だったの?」

藍の方を振り返る伊勢千秋。
その目はどこか冷たかった。


「敵。」

「天音さんが?蛍は?」

「彼は分からない。分かるのはこれからだね。」

伊勢千秋は全く詳しいことを話してくれない。
受け答えも雑で素っ気ない。



「じゃあ、蛍は敵にも味方にもなり得るの?」

「いや、味方にはならないだろうね、彼は。敵か、はたまた全く無関係の一般人になるか。不安定だ。」

「……はぁ?」

「色々あるんだよ、君の知らないところで。」






< 72 / 491 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop