産後1ヶ月
お腹が重くてフーフー息を切らしながらも楽しく過ごしていた今年の夏。


せっせとマタニティビクスの教室に通ったり、妊婦健診の帰りにひとりでランチを楽しんだり。


ベビー専門店に行って、出産準備品を買い揃えたり入院バッグを用意したり。


それにどこへ出かけても、思いのほか世間の人々は妊婦の私に優しくしてくれた。


電車で席を譲ってくれる人もたくさんいたし、レストランでは店員さんが私の大きなお腹を見てクッションを持ってきてくれたりもした。


夫も私の体を気遣い心配し、たまに実家に帰ればまるでお姫様のような扱いを受けた。


家事で疲れたら横になり昼寝をし、自由気ままに暮らしていた、キラキラと輝いていたあの頃。


それに比べて、今は何て地味な生活。


産後のダメージがまだ尾を引いていると言うのに、こんな夜中にひとり台所でミルクの温度を確認しているなんて。


のんびりお気楽だったマタニティライフから一転、新生児と向き合う地味な生活への落差があまりにも激しすぎる。


・・ああ、妊婦時代に戻りたい!


根性ナシの私は、産後数日で早くも音を上げてしまった。
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