奏春高校 ☆青春のラブストーリー☆+番外編
お会計済ましたら、夕方になっていた。

疲れたので、休憩場所にいたら、


「もっといいとこあるよ!」


連君があたしの手を引いて
階段を駆け上がった。


階段の終わりには小さなトビラがひだそりとあった。


「どうぞ」



蓮君がトビラをあけて、私をエスコートしてくれる。





「わあ!」



そこには、夕日と綺麗に照らされた
街がひろがっていた。



「ここ、秘密の場所なんだ。」

蓮君が柵に身を乗り出して、
綺麗な公園や街に目を輝かせる。



「綺麗…教えてくれてありがとう。」



「いいよ、美月は特別だから。」



「…うん」


いつの間にか、特別な人の特別になった。
こんなに嬉しい事はない。


例え、恋人じゃない特別でも。



「そろそろ合流しない?」


「そうだな。もう5時だ。」


私たちはゆっくり、下に降りた。


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