奏春高校 ☆青春のラブストーリー☆+番外編

始まり

---旅行から一週間後---

5月 下旬



亜美「ねえ、美月ちゃん、お昼買いに行こうよ!!」

美月「亜美ちゃん!いいよ。」

私と亜美ちゃんは、
いつものように、
お昼休みに売店へいった。
生徒がごった返す中、
そこに、三人がいた。

亜美「三人も誘ってみようか…」

亜美ちゃんが、
低めの声で言う。

美月「うん…」




美月「ねえ、一緒に食べ……」

連「ごめん。ムリ」

連君が言い、三人は
そのまま去って行った。

亜美「やっぱし…」
亜美ちゃんが悲しい目で呟いた。

美月「三人…どうしたんだろう。
旅行の後から、……一緒に
遊んだり……話したりしてくれない…」

亜美「き…きっと、具合が
良くないんだよ。
あの後疲れてたし!

あは、きっと、大丈夫。
だよね。」

美月「……亜美ちゃん……
もう…
どうして、
避けられているんだろう…

何にもわかんないよ…

旅行の後から…っ」

気づいたら、

涙がこぼれていた。

亜美「美月ちゃん…大丈夫だよ。
きっと、いつものように
話してくれるよ…

きっと…」

亜美ちゃんの

"きっと"

と言う言葉が、
余計にあたしの心を
締め付けた。

だけど、今のあたしには、
その言葉を信じるしか、
術がなかった…








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