年下の君と
「きゃ…!」
突然手首を強く引っ張られたと思ったら
私の背中はぴったり地面についていた。
目の前には海斗の顔。
一気にどきどきしてくる。
「俺男だし年下でも力あるんだよ」
両手首を強い力でおさえつけられる。
「やめて、海斗…痛い…」
「やめない」
強い眼差し。
海斗ってこんな目もするんだ―
ふっとそう思ったとき、
唇にふわりと温かいものが触れた。
えっ…!
海斗?!
すぐにそれは離れ、再び海斗がつぶやく。
「美穂が俺を好きって言うまでやめない」