anjel








よかった、と息を漏らすと、生徒会長の杏南ちゃんに背中を叩かれた。


「幸望ちゃん!もうすぐ始まるから、

 段取りの確認するよ!!」


「は、はい!!!」


私たち団長は一列に並び、前にいる杏南ちゃんの話を真剣に聞く。


オープニングは、ステージ発表の前に


生徒会と団長がコラボして作ったDVDを上映する。


そしてその後に、団長紹介をするんだ。


背中の文字を見せながら登場して、何か一言叫ぶんだけど…


声、出るかな……


心臓がバクバクしてる。


うわ、足も震えてきた……!


必死で深呼吸をして落ち着かせていると。


「…ん?」


甚平のポケットに入れてある携帯が震えた。


取り出してみると、一件のメール。


迷惑メールかな?


指で操作して開けると………








 
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