今日からトップ!?







そして、まぁ何も無く終わるはずのない、末吉家の家族旅行。



初っ端からありました、素晴らしいサプライズが。





「信っ!?」



「あ、頼、久しぶりー」




ヘラヘラ笑う信。



空港につき、お母さんを探していると、いるはずの無い信が、お母さんといたのである。





「昨日やっと連絡ついてね。
誘ったら来るって。」



「俺だけ置いてけぼりは寂しいよー。」



いつもの穏やかな口調で笑いながらそう言う信。




あぁ、今すぐ殴りたい。



私は信のせいで、
殴られ、襲われ・・・





いや、襲われた事に関しては、敵とかでなく、まさかの仲間からだけれども。




ふぁ、ファーストキスまで奪われたんだからね!!


それに、せっかくの高島くんとのデートは邪魔されるし。


あー、やっぱり殴るだけじゃ足りないや!




「頼・・・?」



何事もなかったかのように、私の顔を覗き込む信。







そんな顔で見られたら、










「・・・おかえり。」









許すしかなくなるじゃん、バカ。







私たちは飛行機に乗り、目的地へと向かう。



何から聞き出してやろうか、何から文句言おうか悩んでいる私と、その隣で大口開けて寝ている信。



もう、なんなの、こいつ。



私に迷惑をかけているという自覚あるの?

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