悪魔の微笑み
第二章

幸せ?








それから数分後だった。

明里さんが帰ってきたのは……。




明里さんは相変わらず優しげな顔で、にこりと笑っていた。

そんな明里さんに、




「輝は?」




と聞く。

泣いていたことがバレないように、下を向きながら。



きっとあたしの眼は腫れ、顔は紅潮している。






「彼は聖と外にいるわ。

……あなたを待っている」




明里さんは静かに告げた。






< 142 / 307 >

この作品をシェア

pagetop