悪魔の微笑み





数回、山ちゃんに身体を叩かれた。

それでも断固として寝たふりを決めこむあたし。

輝の声すら聞きたくなく、意識を別の方向へ集中させる。

それでもやっぱり輝の声はあたしの耳に飛び込んできて、あたしの思考をぐしゃぐしゃにかき乱す。




昨日の甘いキスを思い出し、身体がとけそうになる。

あぁ、もっと輝に触れたい。

その、優しい笑顔が見たい……。





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