悪魔の微笑み

輝の想う、あの女性







二人が部屋から出て、ゆっくり扉が閉まった。





ガチャ……




その音は、二人とあたしの間の心の扉が閉まった音のようにも思えた。





目の端に涙を溜めているあたし。

あたしの心は罪悪感でいっぱいだ。

悪魔、裏切り者……

どんな酷い言葉ですら、今のあたしには敵わない。





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