【短】君から伝わる体温
グイグイと私の被ってる布団を引っ張る
北見くん。
そして、北見くんの力は思ったよりも強
くて、あっという間に布団をひっぺがえ
され。
「あっ……」
やだ。どうしよう。
今私、顔真っ赤───。
「って、北見くん!?」
次の瞬間、何故か北見くんに抱き締めら
れていた。
まってもうほんと!
心臓こわれちゃうんだってば!
「……その顔、期待していいのか?」
「へ?」
「お前が俺を好きだって……俺と同じ気
持ちだって、期待していいのか」
ぼそ、と耳元で紡がれた言葉。