やっぱり愛おしい
「妹って、絵茉莉にも会ってるんですか!?」
「ああ、会ったよ。」
「会ってるんですか!?
私、日曜日に絵茉莉と会ったのに、あの子ったら何にも言ってなかった。」
驚く私にクスッと貴晶さんは笑った。

「悪かった。俺が口止めを頼んでおいた。まだ茉優莉にプロポーズしてなかったからな。
でも火曜日に、絵茉莉ちゃんから電話があった。
『日曜日にAホテルで、お姉ちゃんの様子が急におかしくなった。』
って心配していた。」
絵茉莉、やっぱり気づいてたんだね。
そう思いながら黙ってしまった私に
「俺もその話を聞いて、日曜日は貴継と夏希がAホテル行っていたから、もしやと思っていたが、荒井と柴田の話ですべてつじつまが合った。
……なぁ茉優莉、不安になったらきちんと確認しろ。
別れを決意するまで悩んでいたなんて、
俺は悲しかった。」
「……あの。」
「俺はそんなに信用出来ないか?
こんなにもお前が愛おしくて仕方ないのに。」
はぁっとため息をつきながら、貴晶さんは抱きしめていた腕を緩めて私を見つめた。
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