あたし様史上最高の奴等

俺は自然と優佳に会いたいと思うようになってた。

放課後になって、クラスメイトの気が強くて金髪の南が俺らを誘いに来た。

「あ、建~。今日暇ならさ三室と一緒にカラオケ来なよ!」

「だってよ。どーする三室。」

「俺パス」

珍しく三室が誘いを断ってちょい驚いた。

「んじゃ俺もパス。」

そう言うと南は拗ねた。

「えーノリ悪!おい、三室なんで来ねえんだよ!」

こいつは口が悪くて、おそらく三室が好き。

南と俺はそんなに喋った事がない。

そんな南の印象は”強い”。

この学校の女子で南を知らない奴がいないらしい。
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