トワイライト
ちなみに非常に残念な事だが私の余命はいくばくもありません。しかも私の肉親達は悲運にも皆故郷の大地震で亡くなって、既にこの世にはいません。だが志半(こころざしなかば)で長年の夢を、頓挫(とんざ)するのは忍びないのです。だから生きていたならば年齢が私の孫とさして変わらない有さんあなたに、私の夢の実現の引継ぎを頼みたいと思っているのです。
尚、失礼だとは思いましたが有さんあなたの記憶が戻らない時のために、今後あなたの事を把握しておく必要性も出てくると思い、一応あなたの事は事前に学生証を元に調べさせて頂きました。だからあなたの身元は充分把握しています。
有さんあなたの祖母は偶然にも、私の幼馴染みで親友だった澪でした。澪はすでに亡くなっていますが、澪も私もあまり家族には恵まれなくて、お互いに幼い頃は孤児院で育ちました。なので私は自分が育ったのと同じ孤児院を建設し、少しでも多くの子供達を引き取りたいと考えて、その方向で今までずっと頑張ってきました。
だけれど自分がこんな風に突然病(やまい)に倒れるなんて思いもよらず、つい最近まで私は計画中の孤児院建設の事を、いったい全体これからどうして行ったならば良いのかと、ただ途方にくれていました。そんな中、親友の澪の孫娘であるあなたとこうして出会ったのです。
尚、失礼だとは思いましたが有さんあなたの記憶が戻らない時のために、今後あなたの事を把握しておく必要性も出てくると思い、一応あなたの事は事前に学生証を元に調べさせて頂きました。だからあなたの身元は充分把握しています。
有さんあなたの祖母は偶然にも、私の幼馴染みで親友だった澪でした。澪はすでに亡くなっていますが、澪も私もあまり家族には恵まれなくて、お互いに幼い頃は孤児院で育ちました。なので私は自分が育ったのと同じ孤児院を建設し、少しでも多くの子供達を引き取りたいと考えて、その方向で今までずっと頑張ってきました。
だけれど自分がこんな風に突然病(やまい)に倒れるなんて思いもよらず、つい最近まで私は計画中の孤児院建設の事を、いったい全体これからどうして行ったならば良いのかと、ただ途方にくれていました。そんな中、親友の澪の孫娘であるあなたとこうして出会ったのです。