愛と復讐
「嘘、嘘よ……だって、今日だって、普通に…話してたじゃん!……ねぇ!…悪い冗談やめてよ……っ」
首をずっと横にふる
おかしくなったようにずっと。
涙が溢れてることさえ気づかず…
「いやあああああああっ」
叫んで、ただ座り込む
何も考えられない。
悪い夢だったら、どれだけいいか。
そんなとき私を現実に引き戻したのは
上からの物音と
微かに聞こえた姉の悲鳴。
「お姉ちゃん………?」
私はゆっくり立ち上がって
足音をたてないように階段を上がる