復讐のkiss
低いどすのあるラメセスの声が、

宮殿に響いた。


皆が静まり返る。


…私は立ち上がり、

忠誠を誓うフリをして、

ラメセスの前に、跪いた・・・


「…ミラ」


「何の準備もいりません。

この身一つで、イスタへ参ります」


「話が分かる姫だ・・・

向こうに、ミラの物は、すべて揃わせよう。

帰るぞ、ジュセフ」


「・・・は、かしこまりました」


・・・

最後まで見守っていたジェフティは、

私に近寄りこう言った。


「私は貴女様のお傍に下ります。

この命に代えても、ミラ王女をお守りします」


「・・・ありがとう、ジェフティ。

レイラ、ちゃんといい子にしてるのよ?」


「子ども扱いしないで・・・」


「フフ…まだまだ、子供じゃない?」

「・・・ふん、だ」
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