復讐のkiss
「ミラ、お前も中に入れ」

「・・・はい」


ラメセスの言葉に従い、

後ろをついていく。

・・・ドアが閉まった途端、

ラメセスは後ろを振り返った。


綺麗な瞳が、

私を見下ろし見つめる。

それがなんだか落ち着かなくて、

目線を逸らした。


「このオレが憎いか?」

そう言ったラメセスは、私の顎を持ち上げ、

ジッと見つめる。



「・・・何が、憎いと?」

私は何のことかわからないと言った態度で、

ラメセスを見つめ返す。



「…憎くないと言うなら、

キスをしろ」


「・・・?!」


「オレの忠誠の意味を込めて・・・」


…私はラメセスに気付かれないように、

拳を握りしめた。

・・・そして。
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