復讐のkiss
「ラメセス様のお見立て通り」

侍女の言葉に、目を見開いた。



「…この服を選んだのは、

ラメセスなんですか?」



「ええ、ミラ様にはこのドレスが一番似合うと」


「・・・」


私の考えていたラメセスとは、

全く違う行動に、

私は戸惑いを隠せなかった。



「そろそろ宴が始まります。

ミラ様参りましょう」

侍女の言葉に頷いた。

…部屋を出ると、跪いたジェフティがいた。


「ミラ様、お待ちしておりました・・・

・・・そのドレス、よくお似合いです。

流石はミラ様、選ぶのも上手いですね」


そう言って微笑んだジェフティ。

私は微笑みを返すことしかできなかった。


・・・

ラメセスが選んだ物だとは言えなかった。
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