影送り


結局あの夜、わたしは何もお願い事はしなかった。


彼の布団に顔を埋めて・・・


そのまま、朝が来た、というような感じで。



外は、晴れて真っ青になっている。


君は、それに映える白かな?



本当、今の君は白だと思うよ。


服も、部屋も、全部・・・白いから。



「涼君は、何でも似合うからね~」



と、冗談交じりに言うけど、本当は君には青が似合ってた。


白だけは、似合って欲しくなかったんだけど。



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