Ending Note〜the answer〜
「大丈夫。残すべきものは、別にきちんと残しているから」
「別にって? 何を残しているの?」
「それはだね、静子さん。君がこの家にある私の物をすべて処分するというミッションをクリアしてから教えてあげよう」
「……じゃあさ、処分する正当な理由くらい教えてくれるわよね?」
それすらも渋るのかと思ったけれど、蛍ちゃんはすんなりと教えてくれた。
「死んだ人間の物がいたるところにあると思い出すでしょ? 形見だとか言って、いろんな物をそばにおきたがるでしょ? ……でもさ、形見は“私の物”じゃないんだよ」
「……どういうこと?」
「私が死んだ後に残す形見は、千春と虎太郎なんだよ。大事な、私の子供たち」
「…………?」
子供たちが自分の形見って……。
分かるような気もするけれど、一般的に形見って“物”だから、生身の人間を出されたらちょっと混乱してしまう。