恋愛放棄~洋菓子売場の恋模様~
「髪型似合うね。最初全然わかんなかった」

「思い切ったでしょ。しばらく色恋沙汰から離れようと思って、男避け」

「逆だと思うよ…」



私がそう言えば、きょとんと目を見開く恵美。

黒髪が白い肌を際立たせて、そうすればサクランボ色の唇が更に鮮やかに見える。不意に白雪姫の冒頭シーンが頭に浮かんだ。


確かに、飾り気はなくなったが。



「…絶対、今のが男ウケ良い」



ぼそりと呟いた時、少し離れた場所で携帯のバイブの音がした。



「…あー…今日はもう疲れたんだけどなぁ。お母さんかな」



重い腰を上げて携帯の行方を探す。
多分まだ、バッグの中だ。



「私電話でようか?いつもお世話になってますぅ、友達の恵美ですって」



後ろから追いかけてきた恵美の言葉に、少し驚いた。

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