俺のこと好きになるの禁止だから!!

正直でないだけ




「ヒカリ…」



ヒカリは、誰の味方なのだろう。



ヒカリが、まるで出口さんにがんばれ応援してるからって言っている気がして寂しくなった。



「唯…どしたの?」



いつものヒカリ。悪気もなく声をかけてくれる。



そだね。



今は応援するって言うのが普通なんだよね。



出口さんは友達なんだから。



「ううん。なんでもない。そろそろ電車来ちゃうなって思って。」



本当のことは明日にでも言おう。



「あっ!?本当だ!!早く言ってよ!!」



真実を話すには今日はもう遅いから。



「みずほ!急がないと電車行っちゃうよ!!」



話したら出口さん、傷つくだろう…



私は、バカだけどそれくらいわかる。



……私、最低だよね……



「唯!!何ボ~っとしてるの!?急いで!!私たちも遅れちゃうよ!」



「え……?」



半ば強引に腕を引っ張られながらヒカリは腕をつかむ。



「ごちそう様~おいしかったです~」



なんて店の人に言いながら私たちは走って駅に向かった。



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