俺のこと好きになるの禁止だから!!
──そして──



「きりーつ。礼」



委員長の声で夏休み期間中補習が終わった。



みんなそれそれ楽しい夏休みが始まる。




「ん~!終わった終わった~」




とりあえず、半分は終わったぞ残りは赤点補習!




と、椅子に座ったまま背伸びをしたとき




ガサッ…




胸ポケットに入ったままの用紙を見つけた。




あ。




ま、まずい…。




用紙を広げてみると『検討会のお知らせ』




しかもこれ、ツバサ宛てのヤツ。




「わ、忘れてた~~~~!!」




出口さんに頼まれてたのにツバサに言うの忘れてたよぉ~。




急いで私はツバサの所に向かった。



「…何だよ。」



…怒ってるのかな?



なんだかいつもにも増して機嫌が悪い。



おそるおそる、手に持っている用紙を渡す。




「────。」



じっと、ツバサの顔を見る私。反応がない。



「あの、ごめんね連絡が遅くなって!」



「──知ってる。」



「へ?」




「村井に聞いたからな。」



「男子の台本係の村井君?」



「あぁ…。部活に行かなきゃならねーから俺はいけないけどよろしくだとよ。」



そっか。知ってたんだ。



「それにしても唯…」



すごく怖い顔で話すツバサ。



「は、はいっ?」



「連絡が遅い!」



「う、うん。ごめんね。忘れちゃってて…」



「お前、罰としてお仕置きだな。」



お、お仕置き?



「今日の検討会が終わった後すぐ、玄関に来いよ。」



え?何?何するの?




「とにかく来い!お前には拒否権はないから!!」




ツバサからの課題…




た、たくさんの宿題かなぁ…。




想像しただけで不安になっちゃう。


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