2LDKの元!?カレ

そんなラルゴ編集部員は、総勢10名。

正社員と契約社員とアルバイト。それぞれ立場は違っても、和気あいあいとした雰囲気でみんな仲が良い。

華やかで、活気があって、他部署からは女子部と呼ばれているけれど、実は男子部員も一人だけ存在している。

私のアシスタントでもある入社一年目の西野祐人(にしのゆうと)二十三歳。

彼は、芸能人でも食べていけるんじゃないかというくらい、中性的でかわいらしい顔立をしている。

身長はあまり高くなくて、百七十センチほど。

華奢な体型に似合う、キレイ目のカジュアルのファッションと、人懐っこい笑顔は男女問わず、どの年代に対しても、好印象を与えることが出来るだろう。

おそらく、自分の見せ方を分かっている子なんだな、と妙に感心させられた。

大学時代からアルバイトとして別の編集部に出入りしていた彼を、編集長の大崎さんが直々に引っ張ってき時は、正直マスコット的存在で終わるのではと思ってしまったのは秘密。

けれど彼は決してお飾りではなく、我が女子部の丁度よいスパイスとなっている。

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