イジワル上司のヒミツ
そしてお昼頃…塚本課長は、私たちの会社から出て行った。

最後はOLたちに囲まれていて、私は声をかけられなかったけど…

一瞬だけ、湊さんと目があったような気がした。




「塚本課長…急に転勤なんて、寂しいよね〜」

「ねえ〜。お盆休みが終わって、最初の出勤なのに、超ヘコむわー。明日から、目の保養がなくなる」


ランチ中…

紗耶香と梓は、ビュッフェを頬張りながら、そんなことをもらしていた。



私は、なんとなく食欲がなくて…ゼリーを食べていた。




もう、会社には塚本課長はいないんだ…

明日から、課長にコーヒーを入れることもなくなるし…

あの、特殊メイクもなくなるんだよね…


でも、時間は流れていくんだ…

みんな、きっと今は寂しいけど…

課長のことは、いつの間にか忘れられて…思い出になっていんだよね・・


私にとっても・・・





ブーブー




…!


< 205 / 310 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop