イジワル上司のヒミツ
「えっと…………」


特にメニューなどを見る様子もなく、課長は注目を始めた。

店員の男の人は、注目を紙に書いている。



…課長・・

ここの常連なのかな?



「・・・…で。あと生2つ。で、いいよな?」

「えっ、あ、はい!」


私には一切聞くこともなく、スラスラと注文をする課長。

私に決める権利はないのか…

いーけど(汗)




「お好み焼きで良かった?」




注文を終えて、店員さんが席から離れると、課長はおしぼりで手を拭きながら、私にそう聞いた。




「はい!全然…」

「ここの店、狭くてちょっと古いけど…めちゃめちゃうまいんだよ」


ちょっと、嬉しそうに笑う課長。

私も課長につられて、「へぇ〜」と言って笑った。




「さっきの店員ここのオーナーで…俺の友達なんだ」

「そうなんですか、どうりで…」


課長の正体を知ってるわけだ。
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