イジワル上司のヒミツ
「モデル!?」


そんな時代もあったんだ。

全然知らなかった…





「最初は俳優なんてなる気なかったけど、遊び半分でやってみたら、結構面白くてさ。別に進路とか決まってなかったから、この道に進んだ」

「へえ…」


なんか幸運に恵まれてるなぁ…

うらやましい人生。




「豚玉と海鮮、お待ち〜」


次に運ばれてきたのは、お好み焼き。




「私が焼きましょうか?」

「いや、俺がやる。お前は飲んでろよ」


課長はそう言って、目の前の鉄板でお好み焼きを焼き始めた。

そしてお好み焼きを焼きながら、話を続ける。




「本格的には、俳優業しかやったことねえから…勝手に自分の仕事が、一番キツいって思い込んでたよ。睡眠時間は少ねえし、プライベートはほとんどねえし…」


課長は続ける。
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