イジワル上司のヒミツ
大通りに出た道で、私は立ち止まった。





「今日はごちそうさまでした。じゃあ…」

「ちょい待て。急にどこに行く?」




駅の方に歩いていこうとしたら、湊さんに引き止められた。




「どこって…家ですよ?電車で帰ります」

「バカ。送ってくよ」

「えっ!!」


呆れたような顔をする、湊さん。




「そんなっ…!悪いですよ。私の家、都内から離れてますし……」

「もうすぐ12時回るぞ?お前に何かあったら、俺が責められるから送る」

「でも…」


それって、悪いなぁ…





「言うこと聞かねえと、ここでキスすんぞ」

「えっっっっ!//」


キキキキキ、キス!?




「それが嫌なら行くぞ」

「・・・///」


そう言って、湊さんはスタスタと先に歩いて行った。

私は「待ってください」と言って、湊さんを追った。







ブォーーン…


駐車場に戻って車に乗り、夜の都内の道を走る。




「あのぉ……ひとつ聞いていいですか?」

「何?」


運転する湊さんに、助手席から話しかける私。






「湊さん、お酒飲んでますよね?(汗)」



飲酒運転てマズイんじゃ…
< 83 / 310 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop