お前に拒否権はないっ!

放課後


午後の授業がやっと終わる…



「まったく勉強にならなかった〜(T_T)」



そう言って机に突っ伏すと



「いやいや、しっかり聞いてる普段もテストに反映されてないから関係ないだろ(笑)」



「失礼なっ!これでも今まで赤点はないんだからっ!!」




顔をあげると新篠くんが机の前に立っている




「自慢になんの、それ?(笑)つーか、早く帰るぞ」



鞄をホイッ!と渡される



んっ?
誰と誰が一緒に帰るんですか?



きょとーんとしていると新篠くんが


「毎日一緒に帰るって昼休み屋上で言ったよなぁ、俺。


まぁ、バカ芽衣が覚えてるわけないか(笑)」



「ひどい!バカ芽衣ってひどい!」



あたしが文句言うと耳元で


「ぢゃあ天パ芽衣?(笑)」



って囁き意地悪な笑顔を見せる



「そんなに近付いて言わないでよ!」



あたしがバッと新篠くんから離れる



「でも聞こえちゃ悪いかと思って、別に普通に言っていいならいいけど…。


っていうか、なんで彼女なのにそんなに離れるわけ?」



「ご、ごめんなさい。バカ芽衣で大丈夫です…」




もう、あたしはこの男に逆らえない…―

< 27 / 27 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

永遠片想い

総文字数/3,795

恋愛(純愛)11ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop