Wonderful DaysⅠ


「白皇の総長を気絶させてしまったのは私ですけど、羽交い絞めにしてきたのはあっちで正当防衛ですっ!」


赤髪男に主張してみたけれど・・・


「あ゛?そっちじゃねぇよ。」


そっちじゃないって?
白石に回し蹴りした事じゃないの!?

でも、それ以外に白皇に目を付けられている理由が見つからないんですけど・・・


「意味がわかりません」


私の答えが納得いかなかったのか、益々鋭くなる視線。


───だ・か・ら!そんなに睨まれても、本当にわからないんだってばっ!!


「これ以上、俺達の手を煩わせるな。お前が狙っているモノは、そんな簡単に手に入るもんじゃねぇ。」


私だけに聞こえるように、耳元で発せられたドスの利いた声。

それを聞いて益々、意味不明・・・

この人達に頼らないっていうのは理解できる。

だけど、その後の『私が狙っているモノ』って何?

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