Wonderful DaysⅠ


再び触れ合う唇は、やっぱりなんとも言えないほど柔らかくて……

まるで、自分の唇と同化しているんじゃないかと思えるほど心地良い。


あまりの心地良さにボーっとしている私の唇を、何度も音を立てて啄むようなキスをくれる魁さん。


───気持ちいい……


「…ん……」


思わず自分の鼻から漏れた声に、羞恥心でいっぱいになる。


魁さんの反応が怖くて、目を開けられない……


そんな私を余所に、段々と深くなっていく口づけ。

いつのまにか、頬を撫でていた魁さんの手は私の後頭部にまわり、更に強く引き寄せた。


歯列を割って入り込んできた魁さんの舌が、自分のそれと重なって甘く吸い上げられる。


「…んぅ……」


もう、それだけで意識が飛びそうになるけれど……

キスの間、ずっと息を止めていた私。

苦しくなってきて、魁さんの胸元の服をきゅっと握り締めた。

それに気づいたのか、ぺろりと私の唇を舐めてから離れた魁さんが私の目を覗き込んでくる。


「…はぁっ……」


足りない酸素を思い切り肺の中に取り込んだ私は、苦しくてハァハァと肩で息をしていた。


───か、魁さんは苦しくないんだろうか?


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