Wonderful DaysⅠ


魁さんも缶コーヒーを買って再び歩き出す。


───そう言えば、魁さんは何であんな所にいたんだろう・・・?


隣を歩いている魁さんをちらりと見れば缶コーヒーを飲んでいるだけなのに、とても絵になる。

世の中にはいるんだなぁ・・・こういう人って。


「飲まないのか」


ジッと見過ぎていたのだろうか・・・

私の視線に気が付いた魁さんが横目で見てきた。


「あ、はいっ。いただきます!」


キャップを捻って一口含むと、思っていた以上に喉が乾いていたらしい・・・

ゴッキュ、ゴッキュとすんごい音を立てて一気に喉に流し込んだ。


「お、美味しい・・・」


唇を離した瞬間、真空状態だったペットボトルがボコッと豪快な音を立てて静かな住宅街に響いた。



「白石がお前を探しているらしいな」


魁さんの言葉にゴクリと、はちみつレモンを飲み込んだ。

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