The side of Paradise ”最後に奪う者”
「気分が、悪い?」
綺樹は無言で大丈夫だと片手を上げた。
波が去って上体を起した。
「一気に飲みすぎたみたいだ。
もう、ほどほどにするよ」
すこし微笑して、水を注文する。
それをゆっくりと丁寧に飲んだ。
心のささくれをなぜるように。
「涼」
「ん?」
「おまえはこのままでいいの?」
「それは、あなたとの関係のこと?」
「違う」
綺樹は苦笑した。