The side of Paradise ”最後に奪う者”
「へえ、流石、成介。
やり手だな」
その言葉に瞬が笑う。
「こんなに素行悪いのを知っていて来るなんて、相当惚れられたな」
涼は鋭く一瞥した。
「迷惑だ」
突き刺すように答えて店を出て行く。
「いい話だと思うけどな」
綺樹は店の外で一応、若干弱弱しい声で成介をサポートする。
涼は何もこたえず、歩き出していた。
そして綺樹は望んだコーヒーをホテルのルームサービスで飲んでいた。
噛み付く気力もやり返す気力も無くて、なすがままにホテルの部屋について来た。