The side of Paradise ”最後に奪う者”
「これは何年ごろに発売されたものですか?
貰ったので、記憶がはっきりしなくて」
店員は調べもせず、製造年を答えた。
「限定だったので確かです。
ここにはシリアルナンバーが入っています」
機械の部分に小さな数字が彫られていた。
誕生日の月日を続けた並び。
偶然でなく、あえてそれを選んだんだろう。
あの人にはそういう所がある。
「手に入れるのは大変だったかと思います。
こういう作品の場合、かなり皆様、殺到しますので」
涼は口元で少し笑いを作って、ふたを閉める作業をお願いした。