少女の亡霊を救え【完】
36
彩花は、私の携帯を奪った。
「何をするの?」
「御手洗にメアド教えたいの。私もクラブの一員だから」
 彩花は、そう言うと勝手に携帯を弄る。
「本当にメールしたの?」
「したよ。だって、3人のクラブだからね」
 彩花は、ニッコリ笑って言った。
「そうだよね。私が言い出したんだもんね」
―僕のほうもしようと思ってたんだ。よろしく―
 彩花の携帯に御手洗から返信が来たようだ。
「即レスってなんか嬉しいよね。返事返しちゃうね」
「なんて返したの?」
 彩花は携帯画面を見せてくれた。
―これからもよろしくね、リーダ―
「ぷっ。リーダーって……。でも、頼れるからね」
「そうなんだよね。あ、返事来た」
「私にもメール来たよ」
―3人で協力し合っていこう―
 勿論、私たち二人はOKの二文字で返事を返した。
 浄霊クラブは、今はまだ始動したばかり…。
 素人でよければ、浄霊のお手伝いします。

END                                 
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