少女の亡霊を救え【完】
御手洗から、メールが来た。
 私は、彩花と待ち合わせて行く事にした。
「何で夕方なの?」
「昼間から行く人なんて居ないよ。肝試しみたいな物だから」
 私は、ニヤリと笑って言った。
「昼間から行った方が良いよ!」
「…御手洗が、夕方からって言ったから」
 私は、煩そうに言ってしまった。
 一瞬にして、彩花の顔が曇るのがわかった。
「望美は、御手洗と付き合ってるの?」
「何で?」
 私は、小首を傾げた。
「だって、御手洗が、夕方からって言ったって、言ったもの」
 彩花は、頬を膨らませる。
「メールをしているだけよ。彩花も聞けばいいでしょう?」
 ますますマズい空気が流れる。
(何故、こうなるんだろう?)
 私は、キツい言い方をしてしまったのを後悔する。
 謝ろうとして口を開きかけて、
「望美の言う通り。御手洗とメル友になるよ」
 彩花が、先に口を開いた。
 そこへ、御手洗が来た。
「安東さんも来たんだね。怖いなら、無理しなくても良かったんだよ?」
 優しい言葉を彩花にかける。
 途端につまらない気持ちになって、私は、
「御手洗が来たんだし、肝試ししよう?」
 わざと笑顔で言った。
「サッサと終わらせて来よう! お化け屋敷に入るみたいに」
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