またね…
「嫌だよぅ…。先輩と離れたくないよぅ…。」



私は我を失っていた。




「ごめんな。俺も寂しかった。」



なんで?



別れたいって言ったのは先輩じゃんか。



「先輩が別れたいって言ったんじゃんか。ずるいよ。」



「ごめんな。本当にごめん。」




先輩は私を抱き締めたままずっとごめんと、言っていた。






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